EOS6D / EF35mmF2 IS USM (Bangkok, 2016.8)
ラーチニー船着場を発ったボートは数分で対岸に到着する。私を含めて僅か3人の乗客全員が下船したが、少々上流に位置するワット・アルン周辺とは異なり、観光客の姿は全く見えない。
EOS6D / EF35mmF2 IS USM (Bangkok, 2016.8)
船着場の正面に古びた中国寺院「建安宮」がある。トンブリー朝タクシン王(在位1767-1782)に従ってこの地に定住した中国人により二つの寺院が建立され、ラタナコーシン朝ラーマ3世(在位1824-1851)期に定住した福建出身者により、現在の寺院に建て直しが行われた。
EOS6D / EF35mmF2 IS USM (Bangkok, 2016.8)
説明版によると、その後寺院は荒廃するが、それを目にしたダムロン王子(1862-1943、タイ近代教育の父とされる)により復興の進言書が記されたという。
アユタヤ陥落後、この地区に形成された中国人集落(クティチン)の名残を留める貴重な遺構だ。
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