EOS6D / EF35mmF2 IS USM (Bangkok, 2016.8)
サンタクルズ教会は、アユタヤ朝期(1351~1767)以来この地に居住したポルトガル人の足跡として知られている。建設されたのは1770年。タクシン王が、アユタヤ朝を滅ぼしたビルマ軍を退け、トンブリーに遷都してほどなくのことである。
EOS6D / EF35mmF2 IS USM (Bangkok, 2016.8)
教会の中では賛美歌の練習をする人々の姿があった。ポルトガル人の血を引く人もいると思われるが、顔立ちは一般のタイ人と変わらない。おそらくポルトガル語の話者もほとんどいないのだろう。
周辺の民家の中には欧州風のものもあったが、まさか顔立ちを確認するためにドアを叩くわけにもいかず、その場を後にした。
EOS6D / EF35mmF2 IS USM (Bangkok, 2016.8)
彼方から移り住んだ旅人が、その地に根を下ろし、子を作る。時の流れのなかで、ある者はその地に同化し、また、ある者は異邦人としてのアイデンティティを守り続ける。
私は無責任な旅人として、その人々のルーツを伺い、見聞きしたことを写真とメモに残すだけだ。
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