
EOSkissDN / EF28mmF2.8 (Taipei, 2007.5)
国共内戦の混乱期、中国から多くの避難民が台湾に流れ込み、かつてこの地に生きた日本人が眠る墓地は、彼らの格好の住処となってしまった。
半世紀後、半ばスラム化した旧日本人墓地が整理されると、奇跡的に生き長らえた鳥居がその姿を現した。現在それらは国立台湾博物館敷地内に移され、ひっそりと余生を送っている。
左は第7代台湾総督・明石元二郎、右は第3第台湾総督・乃木希典の母親の墓標近くに立っていたものだという。

EOSkissDN / EF28mmF2.8 (Taipei, 2007.5)
国立台湾博物館の壮麗な建物も日本統治時代に「台湾総督府博物館」として建築されたものである。
設計は日本人建築家・野村一郎の手による。
尚、国立台湾博物館は「二二八和平公園」内に位置するが、ここは清朝時代に存在した天后宮の跡地だという。
今日、天后宮を思わせるものは何一つ残っていない。
(2011/8/12 再アップ)
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