
EOSkissDN / SIGMA30mmF1.4EX DC HSM (Yaowarat, 2007.7)
ヤワラートの薄暗い路地を歩いていると「太子爺社」の文字が見えた。
廟の入口かと思いきや、中にはまだ長屋のような家が続いている。ちょいとお邪魔することに。

EOSkissDN / SIGMA30mmF1.4EX DC HSM (Yaowarat, 2007.7)
門を抜けると、まさに生活の路地。
裸のおっさんがいる。洗濯物を干すおばさんがいる。昼寝中の赤ん坊がいる。
そして一番奥に「太子爺(たいしや)」が鎮座していた。
ちなみに「爺」とは爺さんという意味ではなく、神に対する呼び方の一種である。

EOSkissDN / SIGMA30mmF1.4EX DC HSM (Yaowarat, 2007.7)
太子爺は西遊記や封神演義にも登場する少年神・那咤(なた)の別称である。向かって左側に那咤が、右側には妻と思しき女性が祀られている。
中国の民間信仰で、土地爺(土地の神)を祀る際、神が寂しくないよう土地婆(神の妻)を隣に置くという習慣があるのだが、これもその一種なのかもしれない。
(2011/8/23 再アップ)
にほんブログ村 スナップ写真