EOSkissDN / EF24mmF2.8 (Yaowarat, 2008.1)
ラーマ5世(チュラロンコーン大王)統治下の1877年、この地に広東移民の相互扶助組織が結成された。彼らは17000バーツの予算をかき集め、チャルンクルン通りの一角に故郷の神々を祀る廟を建立したのだった。それが廣肇別墅(グゥアンジャオビエシュ)の起源である。
EOSkissDN / EF24mmF2.8 (Yaowarat, 2008.1)
石柱、手すり、狛犬、陶器製の龍、タイルに至るまでを故郷から取り寄せ、伝統的な広東様式を忠実に再現したという。19世紀後半、蒸気船の往来が活発になったからこそ実現したものともいえよう。
EOSkissDN / EF24mmF2.8 (Yaowarat, 2008.1)
壁には歴代幹部の肖像写真が並ぶ。タイ経済の中枢を担う華人社会を築いた先人たちは、今尚崇敬の対象である。
今日、廣肇別墅は泰國廣肇會舘(英語表記KWON SIEW ASSOCIATION OF THAILAND)の総本部として、タイ全土の広東系華人組織の頂点に君臨している。
(初出2008/2/10、2011/9/12に2008/1/17記事として旧メインサイトより転載)
にほんブログ村 スナップ写真