
Konica HEXAR Silver / 35mmF2, Kodak EB-2 (Cherbourg, 2001.3)
高校時代、音楽の教師が風変わりな人で、授業と称して「シェルブールの雨傘」や「ひまわり」のビデオを見せてくれた。映画としては後者のほうが好みなのだが、カトリーヌ・ドヌーヴの美しさ、臭すぎるほどよく出来たラストシーン、そしてシェルブールという美しい語感の地名が強く心に残った。
地図帳を眺めるとシェルブールはフランス北部の港町であり、アイルランドのロスレアという町まで航路を示す線が引かれていた。シベリア鉄道(→
171206記事)同様「よし、これに乗ろう」と思った瞬間だった。

RICOH R1s / 30mmF3.5 (Paris, 2001.3)
それから数年、呆気なくシェルブール駅に到着したわけだが、船着場が見当たらない。聞けば船着場の最寄駅はシェルブール駅ではなくマリタイム駅であるという。降りしきる雨の中、出航時刻も分からぬまま船着場へ向かうとそのまま乗船出来るという。嬉しくもあったが、結局シェルブールは慌ただしく船着場へ向かっただけで素通りすることになってしまった。
船は18時にシェルブールを発ち、荒れる海を越えて翌日の正午頃ロスレアの港に到着した。
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