EOSkissDN / EF28mmF2.8 (Bangkok, 2007.4)
東南アジアに移住した華人たちは、まず土地の陰陽を司る神「土地公」と航海の神「媽祖」を対にして祀ったという。
土地公はいわゆる“氏神さま”であり、素朴なつくりである場合が多い。
土地公からランクが上がり、立派な建物になると福徳祠、城隍廟と名を変えるらしいが、ある学者の論文によるとバンコクで存在が確認出来るのは城隍廟のみだという。
写真の祠はヤワラートの駐車場の奥で偶然見つけたものだが、残念ながら土地公の文字はない。
かといってタイでよく見かける「ピー(精霊信仰)」とは別物のようだ。
地面には「地主神位(神位は位牌の意)」が置かれている。
これは土地公の一種なのかもしれない・・・などと考えつつ、すぐ近所の海鮮料理屋のおっさんに尋ねると「不知道(知らん)」と即答。
故郷を捨て、この地に渡った祖先の記憶も、時と共に忘れられてゆくのだろうか。
(
5月26日記事に媽祖を祀った天后聖母宮の写真があります)
(初出2007/6/7, 2011/8/12に2007/5/21記事として再アップ)
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