【大陸横断ふたたび2001その11】タシュクルガン~ススト  中巴公路をゆく
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Nikon NewFM2 / AiNikkor35mmF2S (Tashkurgan-Sust, Karakoram Highway, 2001.8)

新疆ウイグル自治区西部の中心都市カシュガルをバスで出発したのが昼過ぎのこと。タシュクルガン(塔什庫爾干)で1泊し、そのままパキスタンを目指す。標高は徐々に上がる。

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Nikon NewFM2 / AiNikkor35mmF2S (Tashkurgan-Sust, Karakoram Highway, 2001.8)

乗客も荷物も様々だ。西洋人バックパッカーの他、パキスタン商人の姿も多い。

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Nikon NewFM2 / AiNikkor35mmF2S (Tashkurgan-Sust, Karakoram Highway, 2001.8)

見事な空と紅い旗。中国側は検問だらけだ。
国境を越えた瞬間、車内で一斉に拍手が起こった。

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Nikon NewFM2 / AiNikkor35mmF2S (Tashkurgan-Sust, Karakoram Highway, 2001.8)

クンジュラーブ峠はキルギス語で“血の谷”を意味するという。

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Nikon NewFM2 / AiNikkor35mmF2S (Tashkurgan-Sust, Karakoram Highway, 2001.8)

落石の度にバスは止まる。バスもしばしば谷に落ちる。“血の谷”と呼ばれる由縁である。
中パ国境の街スストに着いたのは夕刻のことだった。

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# by silkroad4263 | 2022-05-19 23:59 | China | Comments(0)
【大陸横断ふたたび2001その10】カシュガル  西域のおもかげ
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Nikon NewFM2 / AiNikkor35mmF2S (Kashgar, 2001.8)

シルクロードの要衝として知られるカシュガルは、想像以上に大きな都市だった。トルファンから数日遅れでやって来た和田富夫氏(→220515記事)と西域の趣を色濃く残す路地を一緒に歩いた。

あくまで短期旅行者の主観だが、トルファンであまり感じることのなかった貧しさをこの街では感じることが多かった。聞けば私がよく歩いたトルファン賓館周辺の住民はブドウ畑などの資産をもつ者が多く、一定量を政府に収めれば残りは自由に売買してよいという。都市化が進んだカシュガルではそうもいかないということなのだろう。

【大陸横断ふたたび2001その10】カシュガル  西域のおもかげ_b0061717_22384652.jpg
Nikon NewFM2 / AiNikkor35mmF2S (Kashgar, 2001.8)

レンガ造りの古い家が続く路地裏で、和田富夫氏のリュックサックの相当な部分が見知らぬ子供たちへ手渡す玩具やオマケで占められていることを知った。大喜びする子供たちを眺めながら「僕も子供の頃貧乏だったから…他人事とは思えんよ」と呟く和田氏の背中が心に残った。

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# by silkroad4263 | 2022-05-18 23:59 | China | Comments(0)
【大陸横断ふたたび2001その9】トルファン~ウルムチ~カシュガル  南疆鉄道
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Nikon NewFM2 / AiNikkor35mmF2S (Urumqi-Kashgar, 2001.8)

トルファンからバスでウルムチへ向かい1泊。大都会ウルムチはほとんど見物することもなく鉄道でカシュガルを目指した。
ウルムチ発とはいっても一旦トルファン駅へ戻り、そこから一路カシュガル駅を目指す格好になる。南疆鉄道の始発駅はあくまでトルファンである。

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RICOH R1s / 30mmF3.5 (Urumqi-Kashgar, 2001.8)

南疆鉄道は長年途中のコルラ止まりだったが、1999年にカシュガルまで開通した。
天に一飛鳥なく地に一走獣なし…といわれた大地を24時間で駆け抜けてしまったのだった。

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# by silkroad4263 | 2022-05-17 23:59 | China | Comments(0)
【大陸横断ふたたび2001その8】トルファン  ベゼクリク千仏洞と名も知らぬモスク
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Nikon NewFM2 / AiNikkor35mmF2S (Turpan, 2001.8)

トルファン周辺の観光名所で最も心に残ったのは、イスラム化以前の歴史遺産であるベゼクリク千仏洞だった。砂漠にひっそりと残る仏教の残滓といった趣だ。

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Nikon NewFM2 / AiNikkor35mmF2S (Turpan, 2001.8)

とはいえ、やはりトルファンの魅力は街中、集落の中だろうと思う。現在の様子は知り得ないが。

 【大陸横断ふたたび2001その8】トルファン  ベゼクリク千仏洞と名も知らぬモスク_b0061717_00062727.jpg
Nikon NewFM2 / AiNikkor35mmF2S (Turpan, 2001.8)

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# by silkroad4263 | 2022-05-16 23:59 | China | Comments(2)
【大陸横断ふたたび2001その7】トルファン  ウイグル街の子供たちとカマやん(和田富夫さん)のこと
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Nikon NewFM2 / AiNikkor35mmF2S (Turpan, 2001.8)

敦煌から夜行列車でトルファンへ。荷をほどいた老舗宿・トルファン賓館の周囲には素朴なウイグル族の集落が広がっていた。

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Nikon NewFM2 / AiNikkor35mmF2S (Turpan, 2001.8)

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Nikon NewFM2 / AiNikkor35mmF2S (Turpan, 2001.8)

トルファン賓館前食堂の娘アーリア。撮影の翌年、この写真を携え現地に向かった後輩が目にしたのは、人手に渡った食堂と賓館でメイドとして働くお母さん。お父さんは屋台を牽いていたという。

【大陸横断ふたたび2001その7】トルファン  ウイグル街の子供たちとカマやん(和田富夫さん)のこと_b0061717_00025228.jpg
Nikon NewFM2 / AiNikkor35mmF2S (Turpan, 2001.8)

この街で私は和田富夫さんという大阪出身の男性に出会った。和田さんは釜ヶ崎に住み、建設現場での労働を生業とするいわゆる日雇い労働者だった。後年、同氏が釜ヶ崎の人びとをコミカルに描いた漫画「カマやん」のモデルとして一部で知られる人物であり、現場仕事を引退した後は空き缶の回収で生計を立てていること、また同人誌を発行するなど精力的な活動を続けていることを知った。

トルファン賓館のドミトリーやその後再会したカシュガルで、私は和田さんから様々なお話を伺った。旅、恋、ウイグル族、労働、伝説のバックパッカー「ミドリさん」、そして西成のこと。お礼を言いたいと思い続けていつの間にか20年の月日が流れてしまったのだった。

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# by silkroad4263 | 2022-05-15 23:59 | China | Comments(0)
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